自然界の恵みにより描かれた、「木目」という作品を持つ木。その木によって私たちの家具は生かされています。そのためウレタンなどを使わず、自然な仕上がりになるようオイルなどの天然塗料を使っています。これは、木の呼吸を妨げず永く使うためにも、大切な要素のひとつだと考えています。オイル仕上げには塗膜がないので剥がれることがなく、水拭きを日々繰り返すことで大抵の汚れを落とす事ができます。無垢の木は使うほどに味わいが増していくもの。単に色が深まるというだけでなく、濃くなるものもあれば薄くなるものも、時には傷がつくことも。一緒に年月を過ごした分だけ表情の豊かな家具として育っていきます。
ドイツ、LEMKE(レムケ)社の天然亜麻仁油をベースにしたオイルを塗り、季節によって変わりますが、4〜5日程乾かします。これを2回繰り返し、最後に密蝋ベースのワックスで磨き上げます。表面に塗装膜はつきませんが、木目の中に染み込んだオイルが木を保護し、時間がたつにつれて深みのある色に変化します。
パームヤシの油で作った石けん水溶液を使って仕上げます。木肌を残しながら、白くマットな美しい表情で、オイルよりもより自然な仕上がりです。イタヤカエデ材の家具にだけ、このソープを使っています。