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北の住まい建築研究社
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4月 2019

今朝はよく晴れて、大雪山が綺麗に見えました。旭川市内からだと大雪山に向かって毎朝通勤するのですが、ここまで綺麗に見えることはなかなかありません。

雪の中に埋もれていた幼木が出てきました。縄で守られています。

春の日差しで輝く東川。

 

蟻型の棒材を溝に入れて、スライドの機構を作っていきます。

隙間なくぴったりで叩き込まれていくので、そのままだとボンドが全て押し出されてしまいます。

そうならないように、蟻型の棒の所々を削って「のり溜まり」をつけてあります。図面にはない加工ですが、より丈夫にするための職人さんの工夫です。

はみ出たボンドを拭き取り、

まとめてクランプに挟んでしばらく置きます。

 

先週は雪が降って冬に戻っていましたが、今度こそ春が来そうです。

木の周りの雪が先に溶けているのを見ると、木の生命力を感じます。

ふきのとうを発見。これを見つけると春という感じがしますね。

 

張り場では、古い椅子の張り替え作業中。

パイン材で家具を作っていた時のもの。

大切に使い込まれ、家族の記憶が刻まれています。

アンティークのような佇まい。

「アンティーク」と呼んでいいのは製造から100年以上経過したものとされているらしく、まだそれには届きません。

ですが私たちは、本物のアンティークになり得る家具作りをしています。

Extension tableの蟻溝(アリミゾ)を突いています。この溝をレールにして伸縮する仕組みになっているので、要とも言える加工です。

この溝です。

ビフォー(左)アフター(右)

一度で蟻型にしないのは、刃物への負担が大きく折れてしまうこともあるから。まず荒取りしてから、蟻型で正確に彫っていきます。

なんでアリ?と思う方もいらっしゃると思いますが、木工・家具業界では当たり前に通じる用語。先が広がった台形のことを「蟻」と呼びます。
天板の反りを止める「吸い付き蟻桟」、指物で箱を組むときによく使われる「留型隠し蟻組み接ぎ」などなど、よく使われる形です。
由来は、アリの頭の形に似てるからという説明をなにかで見たことがありますが、イマイチわからないですよね。

※音量注意!

前後と上下には絶対に動いてはいけないので、しっかりとガイドをつけ、一方通行しかできないようにしています。正確に均一な加工をするための工夫です。

ばらつきが出てしまうと、この後の加工を全て現物に合わせなければいけなくなります。

一点物を作る場合はそれでいいのですが、10台20台となると、いかに均一な加工をできるかが重要になります。

そのために治具を作り、機械のクセを理解し、材料の状態を読み、力のかけ方まで気を使います。

材料の状態を読むということは機械にはできませんから、無垢材の家具作りには職人の経験と勘が不可欠なのです。

今日はいつにも増して職人目線のマニアックな話になってしまいました。